應其

高野應其(たかのおうご)のエッセイと小説。

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よねぞうの死2・通夜一日目

通夜一日目

最初 女房ドノは呆然自失の体であったが、半日も経つと、夫の死が実感として身にしみ込んできたのか、最初の晩はいっとき涙を流した。 おお、うれしかった。

子供達は 孫たちは どんな反応?・・期待に胸がふくらんで待っていた。

最初 娘夫婦がやって来た。 娘は泣き腫らした腫れぼったい目で、棺ののぞき窓から私の顔に涙を散らした。 大変 うれしかった。

次男の善二郎一家5人が来て、同じ様に窓から覗き、善二郎が「おとうさんッ!」と涙声で顔をゆがめた。 そうかそうか、 うれしかった。
 
それから次々に女房ドノの実家、私の一族が続々詰め掛けた。 みな緊張した顔つきと動作で、私の顔を覗いては一言二言話しかけたり、黙ったまま数珠を片手に拝んでくれたり、神妙な顔つきで入れ代わっていく。

その夜遅く、長男の鷹丸一家5人が到着したようだ。 
一刻ざわめいていたが暫くして夫婦が顔を覗かせた。 鷹丸は目を閉じ、なにも云わずじっと俯いている。 長いこと長いこと。 声をかけたいほど うれしかった。

源三郎は昨夜、皆が疲れて寝静まった後も、夜明けまで独り通夜をしてくれた。 連れて行きたくなるほど うれしかった。


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  • 2007/05/07(月) 10:16:05 |
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