應其

高野應其(たかのおうご)のエッセイと小説。

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よねぞうの死41〔第六章〕・わな1

わな1


 元夫の父母である吉田太一郎夫妻の現状を、念力で観察し見届けたせいが次に向ったのは、誠一夫婦の住む左京区である。 

そこは聖護院の近く、東大路通りを東に入った近衛町にある。 旧い屋敷町の並ぶ裏手に鉄筋三階建ての低層マンション、その3階3LDKが今の住まいだ。
誠一の勤め先K大学も歩いて10分あまり、閑静な処だ。
せいと夫婦で住んでいた上京区京都御所の北.同志社裏の木造住宅を売り、半年前からここに住んでいる。

せいの怨念と復讐心をたぎらせるのは、夫誠一とその実父母に対してである。

いま誠一の妻になっているたま子は、福知山の農家の出身で、せいから見て平凡で容姿も取りたてて良いとは言えない、まあ自分より若い普通の女性だ。

本来なら自分の夫を誘惑し、子供まで成した相手の女に嫉妬の炎をたぎらせ復讐するのが憤怒のはけ口だし 家庭を崩壊に追い込んだ相手の女性を憎む感情は当然あった。 

しかし、それにも増してたま子を誘惑し、積極的にリ-ドしたと云う誠一のほうは許せなかった。 許せない例えに使う『共に天をいだかず』は、あの世にいったせいには皮肉にも、通じないのだ。 
いま妻になっているたま子や子供は、後回しだと思っている。


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コメント

恐らく

「わな1」では無いかと思ふ

  • 2007/10/25(木) 23:56:45 |
  • URL |
  • らふ #-
  • [ 編集]

らふさん

ご指摘、ありがとうございます。
先ほど、修正しておきました。

  • 2007/10/26(金) 12:09:10 |
  • URL |
  • おうご #-
  • [ 編集]

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