應其

高野應其(たかのおうご)のエッセイと小説。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

よねぞうの死45〔第六章〕・わな5

わな5


 その夜、所氏なじみの新橋の、関西料理を売りにしている料理屋で飲食した。
 
あまり酒に強くない誠一だが、聞き上手の相手から奨められ、だんだんと興に乗り、今年冬、別居中の妻と離婚したが、すぐ再婚したいきさつ等饒舌になってすっかり出来上がっていく。(前妻の自殺と、愛人であったいまの妻の関係は伏せて)。

つぎに銀座資生堂裏のバ-に入った。
そこに所氏の知り合いと称する、K興業の専務竹内弘という60才前後の人物と、その部下2人に引き合わされた。 

美人たちにも囲まれ『テレビにも出る学者先生』とおだてられ、とくに右隣に坐った、髪の長い目の大きい美人をいたく気に入り、誠一はいつにも増して羽目をはずしていった。

日付けが変る頃、予約しておいたホテル名を、ろれつの回りにくい舌で運転手に告げたまでは覚えている。


にほんブログ村 小説ブログへ

ブログランキング



スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。