應其

高野應其(たかのおうご)のエッセイと小説。

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よねぞうの死47〔第六章〕・いろ仕掛け2

いろ仕掛け2

 中秋萩の季節、今夜は所氏.それに初めて、W大学の事務総長が加わって、Tホテルのある個室で会っている。

W大学が環境にまつわるシステム研究を提唱し、関係各大学研究機関が賛同しているプロジェクトの公的支援予算のことだ。

誠一は今では種々の委員会に首を出していたが、たまたま今日も門外漢の、その環境分析委員会と称する会の、参考人として諮問意見を述べてきた。

今日来年度予算の大枠が決り、その割り振りが決りそうだ と誠一は2人に知らせている。

W大学の2人は大いに喜び、目いっぱい誠一を持ち上げる。
「もちろん予算は私たちに何の権限外もなく、各省庁の所管ですから・・」
と誠一はバリアを張ったが、
いやもうこれで十分 あとは私たちで何とかします と三拝せんばかりの悦びようであった。 
誠一は上京の都度、所氏や他の業者に負担をかけている大半は、これでお返しできたと思った。

 
苦労知らずで過ごし来た今までの順風の人生、脇の甘さに気がついていない。
 

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