應其

高野應其(たかのおうご)のエッセイと小説。

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よねぞうの死50〔第七章〕・暗転2

暗転2


「その事は少し私も聞いている・・」「うん そうそう・・」
数人が同調する。
 
日頃、権威と威厳.謹厳な風を装うのが習い性になっている連中、たちまちどこにでも居るヤジ馬親父に早変わり。 
隣同士で私語が沸き立つ。

暫くして えへん と声の皮をむいたある学部の男が発言を求め、
「東西を二分するこの権威と伝統ある当学に、いささかでも問題のあると疑惑をもたれている人物を昇格させるのは如何、もう少しよく吟味しては!?」

それを待っていたように事務方の長が、

「それでは遺漏の無いのをよく確認して・・・それまでは先程の昇格は保留とすることでいかが?」
と一同を見回した。 

誠一の恩師以外、皆がいっせいに賛同の合図を送り、学長が重々しく頷き、吉田誠一の教授昇格は保留となった。



教授会のあった翌々日、週間新春が表紙いっぱい大見出しで掲載した。

「K大の売れっ子助教授 口利きの実態と優雅なエロ生活!」

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