應其

高野應其(たかのおうご)のエッセイと小説。

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よねぞうの死51〔第七章〕・二回目のお盆1

二回目のお盆1

彼岸から10日ほどで阿修羅世界に戻った二人、それからも日常生活はあまり変らない。 
相変わらずよねぞうはぼ-として過ごし、妻のせいは回数は減ったが、月に2~3回は行方を云わず出かけて行く。 
日々が無為に過ぎ、平穏な繰り返しが続いている。

初めて人間界へ行ってから1年、また夏の盆の季節がやって来た。 

せいは、よねぞうに悟られないように注意を払い、元夫の吉田一家に復讐の仕上げに入ろうとしていた。
ある夜、よねぞうに お盆に帰ろう と誘うと案の定、ついこの間帰ったばかりじゃないか と異を唱える。 そこで、
「もう私たちは元の家のご先祖様になったのよ・・今年の冬が一周忌.そして今年は三回忌の前のお盆で、今度の施餓鬼は大切なことぐらい分っているだろうに・・」
と半分小馬鹿にしたような表情を浮かべる。 

最近せいはよねぞうに対して、やや軽んじた言葉の端が目立つようになってきている。 

妻のせいに全て頼り切っているよねぞう、無理もないが とも思い、改めてそうか今年はもう二回目の盆か、わかった わかった、と返事をした。

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