應其

高野應其(たかのおうご)のエッセイと小説。

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よねぞうの死5・夕景・・・ 2

夕景・・・ 2

大人たちの仲間入りできない孫6人が、賑やかに入って来た。 嫌な予感!

もうだれも怖がらなくなっている。 みなが交互に私の顔を眺めて、吉宗まで小さな指で頬を突ついたり、ひたいを叩いたりいじくる。
春奈は、数年前から自分の創作したはるなランドの実況中継をはじめる。

「はるなミュージアムランドからの中継でーーーす・・」 
口から先に生れたような春奈は、なめらかな声に抑揚をつけて喋りだした。

「こちら 久しぶりに地獄めぐりの入口からの中継でーす・・・」
「この入口は私たち この世の者は入れません それでこれから入場される亡者の方々に、感想などインタビユーして皆様がたにお届けします。 ああ 今ちょうどよいところに おじいちゃんがやって参りました。『おじいちゃん これから地獄へ行かれるご感想をひと言』・・」

寝ている私の顔にいつ用意したのか、トイレットペーパーの芯を突きつけた。 

これから何処へいくかまだ決ってないのに、いきなり地獄か。

「はいはい えっ 春奈は頭がよくて賢くて キレイですって ホッホッ 今さらオベンチャラ言ってもおそいですよ それよりご感想を・・何もないですって? 生きてるとき悪さしたり、云ったりした人は 針千本飲まされたり舌抜かれたりするらしいですよ、おじいちゃんは? えー 二枚舌やから一枚抜かれても平気、へー じゃァ赤鬼と青鬼どちらがこわいですか? えッ いつも飲み屋で会っていたからコワくない ふーん エンマさんわ? まだ会ったことないって でかくてコワイ顔して、いばっているの知らないですか? なにこわい顔ならおばあちゃんの寝顔が一番? ふーん・・・」

名インタビアーに周りがヤンヤと囃し立てる。 そのうるさいこと。 とうとう冬子を先頭にインデアン踊りを始めた。

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